今から10年前、2010年代の頃一人で一杯飲み屋を経営していました。
一杯飲み屋って言って今の時代通じるのかな。
スラングになっちゃうのかしら。
一杯飲み屋とは『安価で気軽に酒が飲める大衆的な酒場』だそうです。
ジャパニーズ・バルと言えば品が良いでしょうか。
初めの一歩は誰にでもある
飲食店のお店を開きたいと思っている方はたくさんいらっしゃると思います。
自分でおいしいものを作ってお客さんに喜んでもらいたいという人、誰かを雇って経営をしたいという人、もうお勤めしたくないという人。
食というのは身近なものなので、自分でも作っているし色々なお店に食べにも行っているのでイメージも持ちやすいです。
実際に私も、自分で出来そうなことは飲食店かな~と始めたうちの一人です。
お店を出したい人向けにどうすれば出来るかの指南書はいくらでもあると思います。
そういうものがあればどんどん進めやすいですね。
やらなければならないことをリストアップして、期限もどんどん決めちゃって、ちゃっちゃとこなします。
その勢いで始めちゃえばいいのです。
(POINT! こういう無責任な言葉に乗るかどうかは自分でもわかりますよね)
始まってしまえば寝る間もなく仕事をするので、必死だし痩せるしあっという間に2ヵ月くらい経ってしまいます。
私の時はオープンして3日目に "お茶っぴき" = お客さんが一人も来ない 状態でした。
今思えば怖いな~と思いますが、初心者なんてそんなものです。
良い悪いのデータがないからヘイチャラピーです。
初めの一歩をどのくらいの期間で見ればいいでしょうか。
私が覚えている初期はその辺りの3か月くらいだと思います。
お客さんが来たり、お茶っぴきだったりを何度も何度も繰り返して、悲しいかな強くたくましくなっていったのでしょう。
どんなにすごい人でもみんな失敗を繰り返してるって言いますものね、後付けですけど。
結局わたしは、何もわかってないのに始めちゃいました。
二の足を踏まなかったか、怖くなかったか
なんとなくお店をやろうと思ってから実際オープンするまで、私は2年ほど段階がありました。
まず事務勤めしていた会社を辞めた後、個人で経営されているお店にバイトに行きました。
昼間と夜と掛け持ちでバイトして、合計3軒(3人の経営者)で働きました。
チェーン店と違って経営者と一緒に働くわけですから良い先生ですよね。
一日の流れとか、一年間、お客さんへの接し方等々。
お店の経営方法や料理を教わるわけではなく、一番見ていたのはあの人たちの生き様かもしれません。
みんな強烈人間ですから。
そのおかげで怖さはなかったように思います。
ただやっぱり、頭の片隅に "本当にやるのかな" というのはありました。
だけどその思いに捕らわれることなく、むしろ考えないように振り払って前だけ見ていたと思います。
少し前の文面の"その勢いでやっちゃえ"なんて言われてたら、ますますその気で"はーい!行きまーす"と言っていたのではないでしょうか。
着地点
お店を6年ちょっと続けてから畳むことにしました。
その時のこともまたいつか書きますが、閉めてから振り返って思うことがありました。
何をするにも"着地点"が見えているかということ。
たどり着きたいとかこうなりたいという目標地点ですね。
これが見えていることが大事で、目を逸らさない、外さない、ずっと意識して見続けることだと思います。
スキーやスノーボードはやったことありますか?
山を滑り降りる時向かいたい方向、曲がりたい方向に目線が行きます。そうすると自然に曲がります。
ボーリングは? 肩の力を抜いて、骨格に素直に投げるとストライクゾーンに行きます。
小手先でどうにかしようと力が入るとコケたり、ガーターだったり。
そんな感じです。見る方向だけ注意です。
私が見ていた着地点は『ドクターコト-』の世界です。
優しい場所を作りたいそれだけでした。
本当にお金に欲のないお店になりました。
お財布にも優しいなんて言ってたお客さんもいましたね。なんとまあ。
そういうわけですので、もしこれからアクションを起こす予定があったら、着地点を目指してがんばってください。
その思いが強ければきっと突き進めます。
やっちゃう奴はやっちゃうのさ!がんばれ!