ケチかんたろう
はじめまして。「ケチかんたろう」を運営している調理師です。かんたろうは男性の名前ですが、中身は50代のおばちゃんです。
このサイトは料理の「なんで?」を書き残していく場所です。なぜその工程が必要なのか、どうやって作ったのか——多くのレシピサイトではなかなか教えてくれない「料理の理由」を、私の経験と科学的根拠を添えて綴っていきます。
私の料理人生
調理師免許を取得してから20年以上、ずっと飲食店で調理をしてきました。小さな居酒屋を一人で経営していた時期もあります。経営といってもかっこいいものではなく、世の中という大海原で必死に泥舟を漕ぐような日々でしたが、そこでたくさんのことを学びました。
コロナ禍を機に介護施設の給食調理の世界へ転向。現在はそこで日々、料理と向き合っています。
師匠との出会い
居酒屋を始めた頃、運命的な出会いがありました。青森出身のなまりのあるフレンチのシェフ——私の「お師匠さん」です。
「料理に答えはない」
これは師匠の口癖です。フレンチ協会で輝かしい経歴を持ち、何でも知り尽くしているはずの人のこの言葉は、私に料理をする勇気を与えてくれました。師匠と出会ってから、料理に対する見方も、人生そのものに関する見方も、グーッと大きく変わったのです。
料理に答えはない、だからこそ
100人いたら100通りのおいしさがある。同じ一人の人でも、前回と今回で味の感じ方が違う。同じ食材・調味料で作っているのに、何かをしたら味が変わる。作る人が変わったら、味も変わる。
そんな一期一会の偶然のおいしさを、できるだけまた再現できるように——だからこそレシピには、材料や分量だけでなく「何をしたか」「どうやって作ったか」「なぜその工程が必要なのか」を書き残すべきだと思っています。
このサイトは私自身の備忘録でもあります。経験したこと、教わったこと、そんな「料理のなんで」を綴っていきます。私の書いていることもまた、100のうちの一つに過ぎません。そう心得たうえで、参考にしていただければ嬉しいです。
※「ケチかんたろう」というサイト名ですが、節約ブログではありません。雑記ブログとして、料理を中心にいろんなことを書いています。良い方向性がピンときたら、いつか名前を変えるかもしれませんが、今はこの名前でやっていきます。どうぞよろしくお願いいたします。